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JICA 電力が協力しキルギスに新変電所建設

 JICAは、日本の電力の協力を得て、中央アジアのキルギス共和国で、新規変電所の建設と送電線敷設のための準備調査を11月より開始する。電力設備の整備は、15年に安倍晋三・首相が同国を訪問した際に表明した日キ共同声明(日本が有する技術を総動員してキルギスへの支援量を拡大し、ノウハウの伝授を含めた質の高いインフラ投資を推進する)、さらに、昨年開催された中央アジア+日本対話・第6回外相会合での共同声明(エネルギー安全保障と両国の持続可能な発展)に基づく国際貢献事業で、老朽化が著しい同国チュイ州の既設設備に替えて、新たな変電所と送電線を整備・敷設することより、チュイ州の首都であるビシュケク市内における電力供給の安定化を目指すもの。
 現在、同市内向けの供給は、同じ州内のアラ・アルチャ、グラブナヤの両変電所(いずれも220/110/10㎸)が主要な役割を果たしているが、このうち、960年代に運用を開始したグラブナヤ変電所は「経年化に加え、近年の電力需要の増加に伴って変圧器の過負荷状態が続いている」(JICA)という。そのためJICAは、新たに設けるウチュクン変電所(仮称)と、新送電線敷設に関する概略設計と積算、さらに事業計画策定のための準備調査を日本の電力に委託して、11月上旬から19年12月末まで行うもの。なお、キルギスでは、同国政府が同じチュイ州内に建設を予定する小水力(出力未定)の事前調査を、JICAから受託した東電設計が13年に実施しており、同集約結果に基づいて現在、着工の時期などに関する検討が進んでいる。