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日本CCS 苫小牧実証センター移転・改称

 日本CCS調査は、苫小牧CCS実証試験センターを今月27日に移転し、名称を「苫小牧センター事務所」に変更する。新事務所での業務は28日に開始する。

 新事務所は、北海道苫小牧市の石油資源開発(JAPEX)北海道オフィス内に設置。12年度に開始した苫小牧CCS大規模実証試験の終了を踏まえ、センター名称を変更すると共に、実証後の運営体制へ本格的に移行し、今後の事業展開に備える。
 同社は、電力10社、Jパワーをはじめ、JAPEXなど石油・エンジニアリング各社の出資により08年に設立した。同実証を通じて、製油所から排出されるCO2を分離・回収し、海底下約1000~3000mの貯留層へ圧入・貯留する一貫システムを検証した。16~19年度には、累計約30万tのCO2を圧入し、現在も地下挙動や周辺環境への影響を確認するモニタリングを行い、継続的な取り組みを進めている。
 日本CCSは今年2月、苫小牧実証で培った技術・知見を取りまとめた報告書を公表。将来のCCS社会実装を見据えたモニタリングの在り方を整理した。一方で、政府は今年5月に全面施行したCCS事業法に基づき、30年度までの貯留開始を目指す「先進的CCS事業」に取り組む方針を提示。

 苫小牧地域では、JAPEXを代表企業に、北海道電力や出光興産などが事業主体となって、事業化に向けた取り組みを進めているところ。日本CCSは、先進的CCS事業をはじめ、CCS事業を検討する事業者に対して、これまでの実証から得た知見の活用を期待しており、実証成果を国内CCSプロジェクトへ展開していく考え。