関西電 福井県とのサバ養殖研究に高い評価
関西電力が、福井県との官民共同で取り組む「高水温に耐えられるマサバ養殖の研究」が、日本海域での海水の恒常的高温が続く中で注目されている。
社会的な問題になっている海水温上昇による養殖サバの大量死への対応として関西電と県は、ゲノム編集で魚の品種改良を行う京都大発ベンチャー、リージョナルフィッシュ(京都市)と23年に事業協力協定を締結。以来、県内における「持続可能な水産事業の確立」を目指して、かつてサバの漁獲地として知られた嶺南地方の新たなブランド魚として、高水温に耐えられるマサバの陸上養殖スキームの構築に向けた取り組みを、県内の高浜町の海域で行っている。
同プロジェクトの一環として関西電は、商用化に向けた成果発表を兼ねた試食会を21日、同町内のシーフード・マーケット「UMIKARA」で実施。漁業関係者を集めて、30℃以上の水温に耐えられる養殖マサバと、天然もののマサバとの味を比較してもらった。
その結果「養殖されたサバの方が個人的にはおいしかった」(町内の養殖事業者)と、出席者からいずれも高い評価を集めた。この理由として関西電は、養殖に用いている餌の効能を指摘する。出荷前の1か月間に与える「仕上げ餌」に、地元高浜町産のシソパウダーと、おおい町産のシイタケパウダーを配合しており、これにより、シソは余分な脂分を落として臭みを減らし、シイタケに含まれるグルタミン酸がうまみを加える―という。
今回の高評価を受けて関西電などは「最速で3年後の出荷を目指す」考えだ。
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