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CCUSの技術経済的評価に関する総説 前編

1.はじめに

 世界各国でカーボンニュートラルに向けた移行が加速するなか、CO2回収・利用・貯留(Carbon Capture, Utilization and Storage : CCUS)は、特にプロセス由来排出を持つ産業部門や、排出回避が困難な分野において不可欠な技術として位置付けられている。

 国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、1.5℃シナリオの達成には2030年代以降に大規模なCCUS導入が必要になると指摘しており、その実装可能性を判断するために、各段階における正確な技術経済(techno - economic)評価が不可欠な状況となっている。

 本総説では、世界的な研究・実証・政策動向を踏まえ、CCUSの技術経済分析で一般に認められている知見、主要論点、技術間比較、および今後の研究課題を包括的に整理するものである。