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関西電など 館山自動車道で路面給電システム実証

 関西電力は、東日本高速道路やダイヘンと共同で、自動車専用道路での路面給電システムの実用化を目指した実証実験を開始する。

 関西電などが現在開発を進めている独自給電システムを用いて、路面に設置した送電コイルと車両側の受電コイル間で送電する事業スキームを確立して、EVの航続力増加や、将来的なEVバッテリーの小型化につなげると共に「路面への負担軽減や車両設計の自由度向上などの副次効果も期待」(東日本高速道)している。

 実証は「比較的交通量が少ない」(同)、館山自動車道の君津PA周辺(千葉県君津市)をモデル地に、4車線ある上り線本線の盛り土区間のうち、走行車線の一部(300mを予定)に送電コイルを敷設して、27年(予定)より開始する。
 今回の実証は、関西電が前記2社や大林組、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)とでつくるコンソーシアムが22年にNEDOから受託した、グリーンイノベーションプロジェクト「EVバス運行管理とエネルギーマネジメントシステムを一体化させた先端技術開発実証」の一環となる。