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中部電ミライズ 新3Rサービスに高い評価

 中部電力ミライズは、中部電力が出資するリユース・リサイクル事業のECOMMIT(エコミット、鹿児島県薩摩川内市)と協力して、今年3月から開始した3Rサービス「宅配PASSTO(パスト)」が、SDGsにつながる先進的な取り組み―として注目されている。

 同サービスは、中部電ミライズが提供する家庭向けウェブ会員サービス「カテエネ」のサイトを通じて「不要になった衣類や雑貨を宅配便で無料で送れる循環型社会構築に向けた取り組み」(同社)。回収した不要品は、エコミットの新たな3R拠点となる中部サーキュラーセンター(中部圏に年度上期中に開設予定)で、リユース品として再製造して再流通させるほか、リユースが難しい回収品は「当社の全国100超のリサイクルパートナーを通じて再資源化する」(エコミット)ことで廃棄物量の削減と3Rに寄与・貢献する。
 同スキームを高く評価した東京都東大和市やさいたま市、京都府、大阪府藤井寺市、佐賀市などのほか、全国の広域処理組合など計50の自治体・組合が現在、エコミットと連携協定を締結してクリーンセンターなどでの回収実証実験を実施・予定している。さらに、インターネット広告事業大手のLINEヤフーや日本通運が、登録者や利用者を対象にした同種サービスを開始するなど、宅配パストの取り組みは現在、大きな社会活動として定着している。

 こうした反響に応えて中部電ミライズは、今年12月末まで同サービスの提供を続けると共に、同スキームによるCO2削減効果などについても、カテエネ会員にきちんとフィードバックして、資源循環の重要性と必要性を広く訴えることで、中部電グループが目指す環境目標「ゼロエミチャレンジ2050(50年までに事業全体のCO2排出量ネット・ゼロの実現)」の達成と、持続可能な社会の実現につなげる。