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Jパワー 阿蘇にしはらWFをリニューアル

 Jパワーは、阿蘇にしはらウィンドファーム(1・75万㎾、熊本県西原村 )をリニューアルする。05年運開の同風力は、既報のように16年の熊本地震で設備に被害を受けたが、18年に復旧工事を行って現在は計10基のうち9基が稼働している。しかし、残る1基は「杭基礎に大きな損害が確認された」(Jパワー)ことから、修復不可能と判断して停止している。そのため同社は「建て替えによって設備を最新のものにして、風車の信頼性と発電の効率性を高める」方針を決め、24年度中の着工を目処に、リニューアル工事を開始することになったもの。計画では風車を10基から5基に減らし、1基あたりの発電量を現行の1750㎾から約4000㎾に増強し、総出力を2万㎾に拡大する予定。
 同風力が立地する西原村は、Jパワーの協力を得て、同風力を「新エネルギーの学習施設」と位置付けて、県内外から小・中学生を迎えた環境学習を展開して人気を集めている。さらに町観光協会も「風とともに、ぶらり旅」のコンセプトで、同風力をシンボルにしたインフラツーリズムを展開しており、地元も同風力のリニューアルに期待している。なお、Jパワーは07年に運開し、来年度に想定運用年数(15年)を迎える、同じ県内の小国、南小国両町に立地する、阿蘇おぐにウインドファーム(8500㎾)についても、リニューアルを視野に入れた検討を進めている。