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四国電 越の新規石炭火力事業への参画検討

 四国電力は、中国電力と三菱商事がベトナムで計画する新規火力建設プロジェクト「ブンアン2」への参画を視野に入れた検討を進めている。四国電が「新たな付加価値創出への挑戦」と「将来の収益拡大につながる新たな市場進出」を目指し、18年に設けた国際事業部を担務部門に積極的に推進する、インドネシアでの水力事業への参画、台湾での洋上風力事業への参画、ミャンマーでの火力事業への参画などに続く国際プロジェクトとなる。ブンアン2は、17、18年に発出された日越首脳共同声明に基づくプロジェクトで、中国電と三菱商事が出資する事業会社のVAPCOが、同国中部のハティン省ブンアン地区に計120万㎾の超々臨界圧石炭火力を建設し、25年間にわたってベトナム国営電力公社に売電するIPP事業。昨年12月には、国際協力銀行(JBIC)がVAPCOに対して計17・7億㌦(1830億円)の融資を行うことを決定している。
 四国電は現在、同プロジェクトへの出資のほか、技術者派遣の可否などについても検討を進めており、石炭火力の新設に対して厳しい国際世論や、日本・ベトナム両政府の見解・方針なども考慮して、プロジェクト参画の可能性を多角的に探る考えだ。なお、四国電は現在、前記国のほか、米国やチリ、アラブ首長国連邦、カタール、オマーン、台湾などで様々な国際的なプロジェクトを展開している。
 近年の著しい工業化に伴い、電力需要が急騰するベトナムでは、新規の電源開発事業が多数計画されているが、同国南部のビントゥアン省に建設が予定されている石炭火力・ビンタン3(計198万㎾)にも参画する三菱商事は、同プロジェクトに対する国際世論の風当たりや、それに伴う融資など資金対応への問題(英HSBCが撤退を表明)から、同プロジェクトからの撤退に向けた検討を進めている。ベトナム政府が主導する国家プロジェクトであり、JBICに加えて日本の3大銀行が融資に協力するブンアン2とは異なり、ビンタン3が民間主導(同国のパシフィック社など)のプロジェクトである点などから判断したもの。