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NUMO 地質特性データ拡充へ神流川で調査

 原子力発電環境整備機構(NUMO)は今年5月から10月にかけて、東京電力ホールディングスの神流川水力(計94万㎾)における地下トンネル内で、堆積岩の採取作業を行う。同作業は、18年11月に公表した「包括的技術報告書」の技術的な信頼性向上に向けて、先新第三紀堆積岩の地質環境特性データを拡充する目的で実施するもの。放射性廃棄物の地層処分にあたって、国内の多様な地質環境に対応するため、同報告書では、地下深部に広く分布していると想定され、処分場の母岩となる見通しの深成岩類、新第三紀堆積岩類、先新第三紀堆積岩類―の3岩種を対象に検討を進めている。このうち先新第三紀堆積岩類は、国内の地下深部のうち4~5割と広く分布することが見込まれる一方で、既存情報から取得できる地質環境データが乏しいことや、国内の地下研究施設において取得されてきた同データ(地質・熱・水理・力学・化学)が、体系的なデータとして関連付けられていないことが課題となっている。
 これらを踏まえて同報告書では、先新第三紀堆積岩類に関する地質環境データとして、類似岩種である新第三紀堆積岩類のデータを代用して検討を行っており、今後の実施が予定されている、同報告書のOECD/NEAレビューを視野にNUMOは、ボーリングによる岩石や、地下トンネルの湧水箇所からの地下水などを採取して、地質環境データを拡充し、同報告書の技術的信頼性を確保する考え。