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電力・ガス ホワイト度の最も高い業界に選出

 厚労省が17年度より、ブラック企業と呼ばれる「長時間労働や賃金不払いなど労働関係法令に違反した疑いで送検された企業」を一覧にして、同省のサイトで公表するなど、悪質企業・業界の排除と、健全な雇用環境に対する希求感が高まっている中、企業の口コミサイト「キャリコネ」を運営するグローバルウェイ(東京都港区)が、ブラック企業と対極にある「ホワイト度の高い業界」を詳らかにするために、年間2000万人が閲覧する自社のユーザーを対象に実施した興味深い調査の集約結果がまとまった。同調査は、16年4月1日~18年3月31日の2年間に、同サイトに所属会社の社員自らが寄せた、給与情報や勤務時間、各種手当・制度などに基づくホワイト度の自社評価の平均値を、5点満点で業種ごとに分類し、平均点の高い業界別にランキングしたもの。その結果、電力・ガス業界が、ホワイト度評価3・39点で、全業界の第1位に選出された。
 1位選出の理由としては「電気・ガス業界は全ての人が生活する上で欠かせないものであり、小売りの自由化によって新たに参入してきた企業があるものの、伝統的に労働時間の管理に注意を払い、福利厚生も充実している」(グローバルウェイ)と評価された。具体的には「社員数が多く、周囲に出産・育児・介護による時短勤務や休職を経験している社員がたくさんいるため、自分にそのような状況が発生しても、自分の仕事をきちんとこなして前向きに取り組みさえすれば、周囲が大変協力的で、家庭と仕事を両立することができる」(東京ガス、女性)という声に代表されるように「周囲に仕事に理解のある上司や同僚・仲間が多く、人に恵まれている会社・業界である」と、総括している。